Mac OS X 10.9 -VNC-> Ubuntu 12.04
持ち歩くノートパソコンから遠隔地にあるデスクトップ型のパソコンを操作できると、わざわざそこに出向かなくてもいろいろ出来て便利だ。
という訳で、今回はVNC(Virtual Network Computing)環境のセットアップについてメモ。
Mac OS XからUbuntuをリモートで操作するための手順は、
といった感じ。
今回は用いるソフトはTigerVNC。いくつか試してみて、他のフリーソフトよりもこれは描画が高速に感じる(が、あまり開発は活発ではないのかも)。
Ubuntu側のインストールに際して、こちらの記事を参考にした。
まずは標準のVNCサーバを削除。
次にリポジトリを追加。12.04以外の人は赤字で示したコードネーム「precise」を変更すればいいらしい。
$ sudo echo “deb http://winswitch.org/ precise main” > /etc/apt/sources.list.d/winswitch.list;
そしてcurlによって追加したリポジトリからTigerVNCサーバをインストール。
$ sudo apt-get install tigervnc-server
以上でインストールは完了。
初回の起動にあたってまずは実行用のパスワードを設定。
を実行後、パスワードを入力。
サーバの起動は、
のように打てば良い。
ここでは:1としているが他の番号でも良さそうだし、解像度や色深度も適当な値で可。ただあまり高解像度にすると動作が重くなるとのこと。そんなに見た目も変わらないし、ほどほどの値を選択すると良い。
それとリモート接続にあたり、セキュリティの設定をする必要がある。こちらの記事によれば、
を端末から実行すると、「デスクトップ共有の設定」ウィンドウが出る(無い場合はこちらを参照)。
共有の欄には両方ともチェックを入れる。
セキュリティについては「このマシンへの接続を毎回確認する」をオフに、「パスワードの入力を要求する」をオンにしとけば良さそう。
以上でUbuntu側は完了。
続いてMac側の設定を。
こちらからTigerVNCクライアントをダウンロード。Mac以外のプラットフォームに対応したものもいくつかある。
Macの場合はdmgファイルからアプリケーションフォルダにappファイルをコピーすればおしまい。こういうところはMacの楽な所。
後はクライアントを起動して接続先のIPアドレスを入力すれば良い。
このIPアドレスについてだが、同じLAN内であればVNCサーバを立てた機器のプライベートIPアドレスをそのまま入力すればいい(サーバのIPは固定で設定すると都合がいい)。なお、遠隔地との接続(インターネット経由)にはVPN(Virtual Private Network)接続を利用する必要がある。
VPNについては、自宅で新たにVPNサーバを立てる事になったらまた記事を書く予定。
現状の問題点としては、私の環境では日本語と一部の記号が入力できない点。他のサイトで「設定をこうしたら解決しました!」みたいな記事を見て、設定ファイルに追記しても上手く行かず、なんだかよく分からん。
煩わしく感じることもたまにあるので、解決したら追記しようと思う。
追記:
日本語の問題は未解決だけれど、iPhone・iPad用のVNCクライアント「VNC Viewer」が無料で公開されているのを見つけたので、ここで紹介。
遠隔地の操作については、やはりVPN接続が必須となる(ドコモの回線を経由している場合、PPTPを用いたVPN接続はできないことに注意)。iPhone版は率直な所、作業するには向かない(見るだけならありかも)けれど、iPad版はどうだろ。