Raspberry Pi 3上でMinecraftサーバ(統合版)を立てる
前回の記事で失敗したMinecraftサーバを別の手段で立てた。
事前に用意しておく環境
過去記事を参照。
Minecraftサーバ構築ツールによる環境構築
GitHubは下記。READMEによるとPi OS 64 bitだと動作しないと記載されているが、手元の環境では一応動いた。
github.com
下記を実行し、あとは時々入力確認が表示されるので、それに従う。
cd MinecraftBedrockServer
./SetupMinecraft.sh
指定したディレクトリ配下に「minecraftbe/サーバ名」のようなディレクトリが作られる。
そのディレクトリに移動し、下記のコマンドを実行するとサーバが起動する。
[2022-02-27 16:12:48] NO LOG FILE! - setting up server logging...
[2022-02-27 16:12:48] [2022-02-27 16:12:48:808 INFO] Starting Server
[2022-02-27 16:12:48] [2022-02-27 16:12:48:822 INFO] Version 1.18.12.01
[2022-02-27 16:12:48] [2022-02-27 16:12:48:823 INFO] Session ID xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
[2022-02-27 16:12:48] [2022-02-27 16:12:48:954 INFO] Level Name: Bedrock level
[2022-02-27 16:12:49] [2022-02-27 16:12:49:143 INFO] Game mode: 0 Survival
[2022-02-27 16:12:49] [2022-02-27 16:12:49:145 INFO] Difficulty: 1 EASY
[2022-02-27 16:12:52] [2022-02-27 16:12:52:934 INFO] opening worlds/Bedrock level/db
[2022-02-27 16:14:19] [2022-02-27 16:14:18:033 INFO] IPv4 supported, port: 19132
[2022-02-27 16:14:19] [2022-02-27 16:14:19:081 INFO] IPv6 supported, port: 19133
[2022-02-27 16:14:42] [2022-02-27 16:14:42:837 INFO] Server started.
[2022-02-27 16:14:43] [2022-02-27 16:14:43:384 INFO] IPv4 supported, port: 58682
[2022-02-27 16:14:43] [2022-02-27 16:14:43:385 INFO] IPv6 supported, port: 59195
[2022-02-27 16:19:15] [2022-02-27 16:19:15:494 INFO] Player connected: xxxxxxxx, xuid: xxxxxxxxxxxxxxxx
[2022-02-27 16:21:07] [2022-02-27 16:21:07:065 INFO] Player disconnected: xxxxxxxx, xuid: xxxxxxxxxxxxxxxx
「Server started.」のログが出ればOK。
server.propertiesで指定したポート19132以外に「IPv4 supported, port: 58682」のような表示が出ている理由は正直理解できていない。
Nintendo Switch版クライアントとLAN内のサーバとの接続
事前にマルチプレイの設定を行っておく。
hikicomoron.net
Switch版においてはPC版とは異なり、通常は自前のサーバと接続することはできない。
しかし、裏技的な手段で接続することができた。参考文献はこちら。
qiita.com
Switchのインターネット設定におけるDNS設定を引用する。
サーバと接続するためのSwitch版クライアントの操作手順は先述の参考文献を参照。
実際に動かしてみた様子
実際に動かしてみると、まず接続の確立までが非常に長い。ログを見ると5分ぐらいは「サーバーを検索中」のような状態だったようだ。
また、接続後も世界の描画が追いつかず、プレイヤーのアクションにもラグがかなり発生する。
CPUの温度を取得してみたところ、75℃近くまで上昇していた。ヒートシンクやファンを載せていないとはいえ、先駆者の言う通りRaspberry Pi上で公式サーバを動かすのは厳しいらしい。
temp=75.2'C
外部に公開するにはポート公開の設定が必要らしいが、まともに動くマシンを調達してサーバを立てたらまた記載したい。