PDFに埋め込まれたフォントの確認方法
ベクトル図形描画(っていうのかな)がやりたいとなると、Microsoft Office Visioが有名どころなんだろうと思うんだけど、MS Office for Macには入ってなかった(というかWindows版も単品でしか売ってないっぽい)ので、代用としてLibreOffice Drawを使って今までやってきました。
ところが、どうもヒラギノフォントを使ってPDFにエクスポートすると、別のフォントで保存されてしまう事象が発生する(バグ?)ため、PDFを印刷するとプリンタによって文字が印字されなかったり、MOTHERの「どせいさんフォント」みたいにフォントが崩れたり、まぁいろいろある模様(Mac標準のPDFビューアやWindows版のAdobe Readerなどで見ても、表示だけは正常なのがまた不思議なんですが)。
PDFに埋め込まれたフォントを確認するための手法をメモしておきます。
今回はXpdfというPDFビューアを使ってみます。
ototorosama.hatenablog.com
上記ではhomebrewでのインストール方法が載っていましたが、似たような要領でMacportsを使ってインストールが出来ました。
インストール自体はターミナルから
を実行するだけで完了です(sudo port selfupdateで更新するのを忘れずに)。
フォントの確認は、
で一覧が取得できます。
実行結果を一部抜粋してみました。
name type emb sub uni object ID ------------------------------------ ----------------- --- --- --- --------- BAAAAA+HiraKakuProN-W3-Ruby Type 1 yes yes yes 144 0 CAAAAA+HiraKakuProN-W6-Ruby Type 1 yes yes yes 146 0 SBAAAA+HiraKakuProN-W3-Ruby Type 1 yes yes yes 148 0 YAAAAA+Times-Italic TrueType yes yes yes 150 0 VAAAAA+OpenSymbol TrueType yes yes yes 152 0
上記のように、例えば「ヒラギノ角ゴシックProN」の場合は本来「HiraKakuProN-W3」という名前が出力されるはずが、末尾に「-Ruby」とついているのが分かります。
一応、仮想プリンタとかを使うなりMacのPDF化機能を使うことで上記事象の回避ができるかもしれませんが、A4サイズ以上を扱う場合に少々詰まってしまったので、今はDrawしか使っていないLibreOfficeの代わりに他のドローソフトを導入することを検討中...。