OS X 10.12 Sierra以降でKarabinerとSeilが非対応になってしまった問題への対処
OS X 10.12以降、JIS配列の外付けキーボードを使用するのにとても便利だったKarabinerとSeilの対応がまだ追いついていないため、その対処についてまとめる。
Karabiner-Elementsの入手
ダウンロードはこちらから。一緒にキー押下イベントをキャッチするKarabiner-EventViewerもついてくる。
https://pqrs.org/osx/karabiner/
Karabiner-Elementsの設定
下記の記事で過去に設定した内容と同等の動作を行えるよう、今回改めて設定しなおす。
キーボードを接続した状態でKarabiner-Elementsを起動し、Preferencesを開く。すると下記のようにSimple Modificationタブにキーボードのデバイス名を選択できる。
- For all devices: 全てのキーボードに適用される設定
- (デバイス名): そのデバイスのみに適用される設定
- Apple Internal Keyboard / Trackpad: 内蔵キーボード/トラックパッドのみに適用される設定
今回は、下記のようなキーバインドを設定した。
内容は下記の通り。
- 無変換 → 英数
- 変換 → かな
- 左Ctrl → 左Command
- 右Alt(=右Opt) → 右Ctrl
- 半角/全角 → F13
一番下の設定は、半角/全角キーで入力ソースの切替を行うための設定。F13でなくてもあまり使わない適当なキーを割り当てても良い。
それと、キーボードがJIS配列の場合は、Virtual keyboardタブのKeyboard Typeを「JIS」に設定すること(デフォルトはUS配列)。
OS Xのキーボードショートカット設定
OS X側で、F13キーの押下と入力ソースの変更を紐付ける。
システム環境設定 > キーボードのショートカットタブを開き、左のリストから入力ソースを選択する。そして、右のリストから入力メニューの次のソースを選択のキーボードショートカットをダブルクリックして、外付けキーボードの半角/全角キーを押下すると、F13が割り当てられ、下記のような設定画面になる。
他の方の記事を見ていると、前の入力ソースを選択にF13を割り当てる方が多いが、自分の場合は
- 入力ソースを2つしか登録していないので、どちらにF13を割り当てても同じ動作をする
- Command+スペースで下記のように入力ソースの選択を行うショートカットに手を加えたくなかった
という理由でこのような設定にした。この設定では、入力ソースがN個あると目的の入力ソースを選ぶために最大N-1回だけ半角/全角キーを押さなきゃいけないので、その場合は素直に「前の入力ソースを選択」にした方がいいかもしれない。