Ubuntuのセットアップまとめ
プログラミング用途で、手持ちのもう1台のパソコンにUbuntuのインストールをする機会があり、とりあえず自分好みの設定として何をしておくべきかをまとめておこうと思う。
Ubuntuのインストール
過去のバージョンはリリースノートとかを参照。
まずはisoイメージをダウンロードし、デュアルブートの場合はDVDなどに焼く(USBメモリからのブートが可能ならLive USBを作ってもいい)。Live DVDが焼けたらそれをDVDドライブに入れた状態で、起動ディスクをDVDドライブにして起動。あとは指示に従ってインストールを行えばいい。仮想の場合はインストールメディアをダウンロードしたisoファイルに指定すれば良い。
インストールに当たって、パーティショニングは事前にやっといてもいいし、Live DVDのメニューからでも出来る。Windowsのあった場所にインストールするとWindowsが消えるので注意。
ちなみにVirtualBoxなどの仮想マシンのエミュレータへのインストールにおいては、エミュレータの設定で割り振ったサイズのディスクが1つあるという認識がなされるみたいなので、ちょっとおっかないけど領域全部Ubuntuに割り振るという設定でOK。パーティションの容量の変更は結構面倒くさいので、サイズを決める際にはよく考えておいたほうが良い。
Ubuntuのアンインストール(デュアルブート環境)
LiveCDでなんとなく雰囲気はつかめるかもしれないけど、いきなりWindowsを捨ててLinuxを入れるのは抵抗大きいだろうし、多くの人は仮想かデュアルブートの環境構築から入ると思う。なのでインストールについて記述を始める前に、Windowsとのデュアルブート環境からの後片付けの方法をまとめる(仮想はソフトのアンインストールでいいと思うので各自ググってね)。今回のソースはこちらの記事。
元記事では10.04の解説があるけれど、少なくとも12.04も同様。詳しい解説などは元記事に任せるとして、ここではクイックリファレンスとして実行手順を書いておく(元記事にもあるように、手順を誤るとWindowsが起動できなくなる恐れがあるので注意)。
まずは起動時のOSを選択するため、ブートローダの書き換えを行う(UbuntuをインストールするとGNU GRUB 2が自動的にインストールされるため)べく、DVDドライブにシステム修復ディスク(この作成方法は過去の記事を参照)を挿入して起動し、コンソールを開く。
$ bootrec /fixmbr
$ exit
続いてUbuntuのインストールされているパーティションの削除は、コントロールパネル > 管理ツール > コンピュータの管理 > ディスクの管理において、ファイルシステムがext4形式のフォーマットの領域2つ(Ubuntu本体の領域と、メモリが足りない場合に使う「スワップ領域」)を削除すれば良い。
無線ドライバのインストール
実はLenovo G475にUbuntuをインストールしていたのだが、起動直後にフリーズする謎の不具合が発生して頭を抱えた。原因は無線のドライバにあるらしく(VAIOとかでも同様の現象が確認されているらしい?)、起動したらフリーズしない内に無線をオフにし、有線接続でUbuntuソフトウェアセンターなどから「linux-backports-modules-cw-3.5-precise-generic」などと検索してダウンロード・インストールを行った(カーネルのバージョンなど要確認)。
もしフリーズしちゃったらSysRq(Alt + PrintScreen)を押しながら、R・S・E・I・U・Bを順番に押していくと安全に再起動できる(終了したい場合はBの代わりにOを)。まぁ上手くいかないのが大半なので、その場合は普通にリセットするしか無さそう。
日本語パッケージのインストール
日本語Remixイメージを利用しない場合、別途インストールする事になる(元記事はこちら)。
端末(Dashホーム > アプリケーション > インストール済みの一覧、あるいは検索ウィンドウに「terminal」などと入力)を起動し、
$ wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
$ sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/precise.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
を実行、システム設定 > 言語サポートの言語タブにおけるメニューとウィンドウの言語に日本語が含まれている事を確認したら、
を実行。
ブートローダの設定
WindowsとUbuntuのデュアルブート環境を構築すると、起動時にOSの選択画面が出るようになる。Ubuntuのインストール時にGNU GRUB 2というブートローダが同時にインストールされており、こいつのおかげで任意のOSで起動が出来る(Windowsのブートローダを上書きしているため、Ubuntuのアンインストールを行う際は、事前にマスターブートレコードの修復が必要)。
初期設定だと放っておくと10秒でカーソルのある位置のOSが選択されてしまうので、デフォルトで起動するOSの変更と、選択するまでの時間の設定方法をこちらの記事から紹介する。
geditなどで/boot/grub/grub.cfgを開くと、「menuentry」とある行の後ろに"OSの名称"のように記述があるので、デフォルトで起動したいOSがあればこれをダブルクォーテーションごとコピー。/etc/default/grubを開き(編集には管理者権限が必要なので、sudoコマンドを使用)、GRUB_DEFAULT=0の右辺を"OS名"のように書き換える。
ちなみに、前回起動したOSをデフォルトで開くという設定もあり、その場合は右辺を「saved」にし、GRUB_SAVEDEFAULT=trueの記述を追加すれば良い。
選択時間はGRUB_TIMEOUT=10となっている行の右辺の数値を任意の秒数に変えれば良い。
編集後は
を実行する事で変更が反映される。起動に関わる設定なので、タイポは致命的。元記事曰く、一応は再設定も出来るらしいが、慎重に行うこと。
ちなみに、hp社製のパソコンはLinuxと相性が良くないのか、GRUB 2が上手く読み込まれない事があるみたい。同モデルの2台のPCでこの現象を確認したけどよく分からん。
geditの文字コード設定
標準のテキストエディタgeditは、初期状態ではShift-JISに対応していないので、その設定方法をこちらの記事から紹介。
端末から
Ubuntu Tweakのインストール
GUIから色んな設定が出来るUbuntu Tweakを紹介(元記事)。ハードウェア情報の確認やフォントやアイコンサイズの変更、溜まったゴミ掃除と、あると便利なツール。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install ubuntu-tweak
Google 日本語入力(Mozc)のインストール
インプットメソッドとして優秀なGoogle 日本語入力(Mozc)の設定(元記事)。
を実行し、Dashホームの検索窓などからIBusの設定を起動、インプットメソッドの優先度を上げてログアウトすると有効になる。trashコマンドのインストール
rmコマンドはファイルを即消滅(厳密には違うけど基本的には復元できない)させてしまうので、ゴミ箱に移動させるコマンドをインストールする。
aliasコマンドでrmと置き換えると良さげ。
フォントの設定
ttfまたはttcファイルを~/.fontsに置けば、あとは前述のUbuntu Tweakで大体は設定できるが、FLASHなどのフォントは反映されない事があるので、その時は~/.fonts.confの編集が必要(元記事)。
でフォントの設定ファイルをコピーし、追加したいフォントを例に倣って上位に置いておけば良い。
eclipseのインストール
Ubuntu 12.04 LTSの場合、日本語パッケージを含めたインストールは
その後、
CやC++で開発する場合はヘルプ > 新規ソフトウェアのインストールからCDTのプラグインをインストールする。ただし、Oracle JDK(Java Development Kit)のインストールが必要で、
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install oracle-java7-installer